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どうなる燃油サーチャージ(4月1日から5月31日購入分まで)

最終更新日: 2017年03月28日
どうなる燃油サーチャージ(4月1日から5月31日購入分まで)のイメージ

 2017年2月1日(水)、JAL(日本航空)とANA(全日本空輸)グループの国際線航空運賃では、燃油特別付加運賃(以下、燃油サーチャージ)が復活しました。燃油サーチャージとは、ジェット燃料の価格変動の影響を緩衝するために通常運賃とは別に支払う追加的な運賃。アジア地域の価格の指標となるシンガポール航空燃油市場で取引されるジェット燃料(ケロシン)の直近市況価格の2カ月の平均市況価格に基づき、随時改定されます。

 今回、国際線航空運賃で燃油サーチャージが復活するのは2016年4月以来のこと。現在、日本から欧米などへの長距離路線では片道3500円、ハワイやインドなどへの中距離路線では同2000円、実質運賃に加算されています。
 4〜5月の発券分は3月末までの金額と比べ、さらに2倍になる路線が多いことに注意しましょう。
 たとえば日本からハワイまでだと、3月中は一人片道2000円ですが、4月以降は4000円、往復で8000円になります。四人家族で旅行したら通常の航空運賃に加え、燃油サーチャージとして32000円も追加の支払いが必要になります。
 すべて片道ですが、ハワイを除く北米や欧州、オセアニアは3500円が7000円に、シンガポール、タイ、マレーシアは1500が3000円に。また、台湾、中国、香港、マカオは500円が1500円3三倍になります。

 2月1日、復活したばかりの燃油サーチャージですが、さらに4月発券分では、米大統領選後に円安が進んだことや、2016年11月末の石油輸出国機構(OPEC)による減産合意の影響で、約2倍に値上がりする見通しです。燃料の価格変動の影響を和らげる付加運賃なので、ある程度は仕方ないにしても、復活直後から瞬く間に値上げするというのは、面を喰らった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 従来、燃油サーチャージは1バレル=60ドルを超えた段階で発生しましたが、2月1日復活時の基準となったのは2016年10月〜2016年11月分。この時、シンガポール・ケロシン市況価格の2カ月平均は1バレルあたり58.69米ドルでした。
 あれ!?1バレル=60ドルを超えていないのにどうして復活したのでしょう?そのからくりは航空側が示した新しい基準にあります。
 遡ること2年前の2014年の冬、燃油価格が急落し、為替は急速に円安となりました。ドルで燃油を購入する日本の航空会社にとって、円安は大きな痛手となります。そこで各社は、燃油サーチャージの基準をドルから円へ変更、円安リスクを回避する基準を設定することで、燃油の価格変動リスク回避させ、為替リスクを旅客に負担させる仕組みを構築しましたた。それが燃油サーチャージです。
 燃油サーチャージについて航空会社は「バランスシートには燃油費を円建てで計上しており、その一部を旅客に負担してもらうもの。逆に円高になればサーチャージも安くなるのだからおかしくはない」と説明しますが、燃油価格や為替の変動などのリスクは、本来、企業が負担すべきもの、論理を巧みにすり替え、為替リスクを旅客に負担させることに根強い批判もあるようです。

 話題を戻すと、2017年4月、円安と燃料価格が上昇基調に転じる中、予定されている値上げの根拠となる2016年12月〜2017年1月のシンガポール・ケロシンは1バレル約7,500円だったことから、燃油サーチャージは4月発券分から約2倍に値上がるようです。

 さらにもう一つ、海外旅行と言えば、為替相場も気になるところです。日本の為替政策に米大統領が円安誘導だと批判したことで、短期的には、円高方向への動くのではないかとも言われています。円高は、燃油サーチャージを低く抑制する効果も期待できるので、海外旅行の条件は更に好転するかもしれません。
 ただし過大な期待は禁物、短期的に再度円安に振れることも予想されます。その場合、燃料価格が急騰する可能性も否めません。仮に、過去の平均と同水準まで燃油サーチャージが値上がりすると、その上乗せ幅は約15,000円。海外旅行の現地予算を15万円で組んだ場合、ちょうど10%程度円安が進むのと同程度の値上がりを覚悟しなくては行けません。

 先行き不透明な中で、確実に言えるのは、燃油サーチャージが適用されるのは、搭乗日ではなく、購入・発券日で決まり、航空会社や路線によって異なります。ゴールデンウイーク前後に海外旅行を考えている人は、三月中にチケットを購入するとお得です。パッケージツアーでは、旅行代金に含まれていることが多いですが、別払いのツアーもあります。念のため確認を。

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