大手航空会社では20kg以内の受託手荷物は元から航空券の価格に含まれている場合が多く、それほど気にすることはなかったが、LCCでは、別料金として受託手荷物に別途料金がかかってくることが多い。ここでは、簡単には理解しがたい手荷物の料金システムについて見てみよう。
LCCであっても機内持ち込み荷物であるならば、大部分の航空会社が無料となっており、あまり神経を使わなくてもいい。ただ、これまでの航空会社と同じように重量や個数の制限は存在するので、多くの荷物は持ち込めないとの理解は必要だ。
LCCの場合、受託手荷物は運賃以外の別途料金になる場合が多く、「受託手荷物なし」の価格と、「受託手荷物あり」の価格を提供しているLCCもある。当日でも前もっての予約でも荷物は預けられるが、当日だと割高になるので事前に受託荷物があることが分かっている場合は、前もって予約しておくことが賢明だ。
また、受託手荷物は、杓子定規に計量され、国内外問わずシビアに追加料金を徴収される。(1kgぐらいの超過ならば黙認してもらえるラッキーなケースも!?)
なぜLCCが荷物に関してシリアスになっているかというと、手荷物重量が運航コストに影響を与えるからだ。LCCは、事前に予約の状況を鑑みて機材の重量を予測し、必要最小限の燃料を搭載して費用をセーブしているので、手荷物の重さが予想よりもオーバーしていると、燃料の量をさらに多く搭載しないといけない事態が発生するのだ。