関西−台湾という路線なら、ジェットスター(Jetstar)・アジア航空がとにかく安いと評判です。
ジェットスター(Jetstar)・アジアは、カンタス航空の子会社として、2003年に設立されました。その後、バリューエアと合併し、さらに路線を拡大。拠点としているのはシンガポール。片道5時間以内の目的地に就航しており、ジェットスター(Jetstar)はこの他にも、札幌(新千歳),東京(成田),那覇,大阪(関西),福岡,名古屋(中部),熊本,鹿児島,松山,大分,高松空港でも発着しています。
多くの便において機内サービスは有料。シートピッチも決して広くはなく、機内にはスクリーンも、ちょっとした読み物もありません。フルサービスの一般航空会社に慣れた人にはまだ違和感があるかもしれませんが、いわゆるこれが「LCCクオリティ」です。片道3時間以内の路線ならば、特に不自由や窮屈さも感じずに過ごすことができるでしょう。もっとも、暇をつぶすための音楽プレーヤーや本などは、必須かもしれません。
使用機材は、世界のローコストキャリアでおなじみのA320です。単通路型、エコノミーのみ180席で構成されたキャビン。追加料金を払えば、足元のスペースが広めの座席を指定することも可能です。機内食としては、チキンライスやナシレマなど、シンガポールの郷土料理が提供されます。日本線では日本人乗務員が最低1名は乗務しており、コミュニケーションの不自由はありません。また、ジェットスター・アジアは他社からの経験者採用に積極的で、CAも経験豊富。質の高いヒューマンサービスを提供しています。ちなみにパイロットに関しては、日本の空を知り尽くしたJALの出身者が多いようです。
関空からは、17時10分に出発、19時30分には到着します。台北から他都市へと乗り継ぐ利用者も多いようです。台北からの空路は、バンコク、ホーチピン、クアランプールなど東南アジアの各都市の他、バリ、プーケットなどのビーチリゾートにも繋がっています。
今のところ、ジェットスター・アジアが就航する日本国内空港は関空と福岡だけですが、2009年には羽田線が開設される予定でした。結果として却下されたのは残念な限り…。
とはいえ、2014年の福岡線の開設は、大きな意味のあることでした。これではじめて、福岡から東南アジアへの格安航空便が就航することとなったのです。
合併したバリューエアの運航便については、飲料水と軽食が提供されます(アルコールとソフトドリンクは有料)。またヤンゴン線は、ミャンマー国際航空とコードシェアしているので、機内食、アルコールを含むドリンク類が無料提供されます。