紅葉の詩仙堂
もとは徳川家の家臣であった石川丈山(いしかわじょうざん)の隠居として造営した山荘。現在、国の史跡に指定されている。この建物が完成した時には、山の斜面や谷間のでこぼこした土地に建てられたことから「凹凸か(おうとつか)」という名称だったが、詩仙堂(しせんどう)と呼ばれるようになった。詩仙堂の名前の由来は、狩野探幽(かのうたんゆう)によって描かれた石川丈山自らの肖像画を含む、中国の詩家36人の肖像を掲げた「詩仙の間」からきている。これらの肖像画は詩仙の間の四方に掲げられている。
表門である小有洞をくぐると竹林の参道が続く。石段をのぼると老梅関という門があり、その先に詩仙堂の建物がある。詩仙の間や嘯月楼(しょうげつろう)といった広々とした部屋が続き、庭園を望むことができる。
「凹凸か」の名前の通り、山の斜面を利用し造られたこの唐様(からよう)庭園が見事。これは名作庭家としても知られる石川丈山によるもので、自然の渓流や丈山が考案したという僧都(ししおどし)の音が響き、静寂な庭のアクセントとなっていて実に風流である。部屋は二方が開け放たれ、庭の手前に敷かれた白砂と紅葉とのコントラストはまるで絵葉書のよう。
紅葉のほかにもさまざまな草花が季節ごとに咲くため、四季を通して訪れる人が多い詩仙堂。秋から冬にはサザンカが花を咲かせ、5月に咲くサツキも人気が高い。サギなどの野鳥が舞い降りてくるさまも実に優美で、心からリフレッシュできる。
中旬 | 下旬 | 上旬 | 中旬 | 下旬 | 上旬 | 中旬 |
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※紅葉カレンダーは例年の時期を表しています。今年の紅葉の時期を予想するものではありません。
名称 | 詩仙堂(しせんどう) |
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住所 | 京都市左京区一乗寺門口町27番地 |
電話番号 | 075-781-2954 |
拝観・入場料 | 大人:500円 高校生:400円 小・中学生:200円 |
拝観・営業時間 | 9:00〜17:00(受付終了16:45) |
休日 | 毎年5月23日 |
アクセス | <バスの場合> ■市バス ■京都バス <電車の場合> |
駐車場 | なし 近隣の駐車場を利用 |
ホームページ | http://www.kyoto-shisendo.com/ |