紅葉の毘沙門堂
京都市山科区にある毘沙門堂(びしゃもんどう)は天台宗京都五箇室門跡の一つ。京の七福神の一人、毘沙門天を本尊に祀る寺院である。703(大宝3)年、文武(もんむ)天皇の勅願により行基(ぎょうき)が出雲路(上京区・京都御所の北方)に出雲寺を創建。その後、度重なる戦乱から苦難の道をたどったが、1665(寛文5)年、天海僧正の弟子・公海大僧正によって現在地に再興された。後西天皇の皇子である公弁法親王(こうべんほっしんのう)が入寺して門跡寺院(貴族や皇族が住職を務めた格式高い寺)となった。「毘沙門堂門跡」とも称される。
本尊の毘沙門天は、天台宗の宗祖で比叡山を開いた伝教大師の自作。商売繁盛・家内安全にご利益があり、1月の初寅参りには福笹が授与され多くの人々でにぎわう。また境内の諸堂の多くは門跡寺院特有の景観を誇り、京都市の有形文化財に指定されている。寺宝に重要文化財に指定されている洞院公定(とういんきんさだ)日記があり、宸殿(しんでん)では狩野益信(かのうますのぶ)筆の障壁画をみることができる。
春には樹齢150余年の枝垂桜が咲くことで有名な毘沙門堂だが、秋の紅葉もおすすめのスポットである。見頃は比較的早く、例年10月中旬頃から弁天堂前が色づき始め、11月中旬から下旬に見頃となる。勅使坂を覆い尽くすカエデのじゅうたんは見事で、見渡す限り全てが紅葉の世界となる。また安らぎの庭園と呼ばれる晩翠園も鮮やかに彩られ、池の水面に映る紅葉もさまざまな表情を見せてくれる。山科駅からは途中、琵琶湖疏水の紅葉も美しく、あわせて堪能しておきたい。
中旬 | 下旬 | 上旬 | 中旬 | 下旬 | 上旬 | 中旬 |
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※紅葉カレンダーは例年の時期を表しています。今年の紅葉の時期を予想するものではありません。
名称 | 毘沙門堂(びしゃもんどう) |
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住所 | 京都市山科区安朱稲荷山町18 |
電話番号 | 075-581-0328 |
拝観・入場料 | 大人:500円 高校生:400円 小中学生:300円 小学生以下無料 |
拝観・営業時間 | 8:30〜17:00(12〜2月は16:30) |
休日 | 無休 |
アクセス | JR「山科駅」、市営地下鉄「山科駅」、京阪「山科駅」下車、徒歩約20分 |
駐車場 | 自家用車10台分 無料(拝観者に限る) |
ホームページ | http://www.bishamon.or.jp/ |