紅葉の祇王寺
祇王寺(ぎおうじ)は大覚寺(だいかくじ)の塔頭で真言宗に属する仏教寺院である。もとは法然(ほうねん)上人の弟子である良鎮(りょうちん)が創建した往生院跡と伝わっているが、いつの間にか荒廃して明治時代の初期に一時廃寺となる。その後富岡鉄斎(とみおかてっさい)らの尽力もあってささやかな尼寺として残り、現在の祇王寺となった。
平家物語によると、平清盛に寵愛を受けていた白拍子(しらびょうし)の祇王(ぎおう)と仏御前(ほとけごぜん)が出家のため入寺した寺としても知られている。祇王の悲恋が伝わるこの寺は歴史名所として人気があり、拝観に訪れる人も多い。本堂には本尊である大日如来(だいにちにょらい)のほか、祇王とその母、妹、仏御前、平清盛の木像が安置されている。また「苔の庭」として有名で、青く瑞々しい苔が一面に続く庭は必見。紅葉シーズンになると、色鮮やかな楓の落ち葉があたりを埋め尽くし、その圧倒的な美しさに心癒されるだろう。また建物や庭は明治の中頃に再建されたものであるが、庭に入ると不思議と平安の世にさかのぼったような情緒ある光景が広がっている。ほかにも藁葺(わらぶ)き屋根の本堂や竹藪の小径など、哀愁を感じる佇まいが温かい。
隠れた紅葉の名所として知られる祇王寺。嵐山・渡月橋からも歩いて20分ほどで、途中に常寂光寺(じょうじゃっこうじ)や二尊院(にそんいん)などの紅葉名所がある。これらはあわせて散策しておきたい。
中旬 | 下旬 | 上旬 | 中旬 | 下旬 | 上旬 | 中旬 |
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※紅葉カレンダーは例年の時期を表しています。今年の紅葉の時期を予想するものではありません。
名称 | 祇王寺(ぎおうじ) |
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住所 | 京都市右京区嵯峨鳥居本小坂町32 |
電話番号 | 075-861-3574 |
拝観・入場料 | 中学生以上:300円、小学生:100円 大覚寺・祇王寺(2カ寺)共通拝観券:600円(通常拝観料は、大覚寺500円、祇王寺300円 計800円) ※祇王寺〜大覚寺までの所要時間は徒歩約20分 |
拝観・営業時間 | 9:00〜17:00(受付終了16:30) |
休日 | 無休 |
アクセス | JR嵯峨嵐山駅 徒歩約30分 京都駅から京都市営バス28号系統「嵯峨釈迦堂前」下車四条烏丸から京都市営バス91号系統「嵯峨釈迦堂前」下車 徒歩約15分 |
駐車場 | 自家用車6台分 無料 |
ホームページ | http://www.giouji.or.jp/acc/ |