紅葉の常寂光寺
日蓮宗大本山本圀寺(ほんこくじ)十六世の日禎(にっしん)が隠棲した場所を寺として創建。小倉山の中腹にあり、静寂がまるで仏の理想世界「常寂光土」のようだということから、常寂光寺(じょうじゃっこうじ)と名付けられたという。小倉百人一首の選者・藤原定家の山荘「時雨亭」があった場所とも伝わっている。
嵯峨野の「もみじ寺」といわれ、嵯峨野めぐりの中でも紅葉の美しさはひときわ。秋になると小倉山全山が紅葉に包まれるため、どこをとっても絵になる風景だ。茅葺の仁王門(におうもん)をくぐると石段があり、その両側は紅葉のトンネルとなって歩くのも楽しい。本堂、妙見堂、多宝塔(国の重要文化財)などが建ち、山の急斜面を上り下りしながら上からの紅葉、下から見上げる紅葉などさまざまな光景を楽しむことができる。檜皮葺(ひわだぶき)の多宝塔は高さ12メートル余りで、均整のとれた優美な建築物。1620(元和6)年に建立され、優れた装飾の数々も必見だ。
石段の参道をのぼりきったら、嵯峨野一帯はもちろん京都市街が一望できる場所にたどり着く。多宝塔にものぼればさらに遠くまで見渡すことができ、その眺望は素晴らしい。また多宝塔の周辺は真っ赤な紅葉が色づき、鮮やかに染まっている。小道の地面は赤や黄色の落ち葉で覆われ、苔の緑の上に敷き詰められている。このあたりは四季を通して人気の場所だが、紅葉シーズンと冬の雪景色はとりわけ見どころたっぷりである。
中旬 | 下旬 | 上旬 | 中旬 | 下旬 | 上旬 | 中旬 |
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※紅葉カレンダーは例年の時期を表しています。今年の紅葉の時期を予想するものではありません。
名称 | 常寂光寺(じょうじゃっこうじ) |
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住所 | 京都市右京区嵯峨小倉山小倉町3 |
電話番号 | 075-861-0435 |
拝観・入場料 | 大人:400円 |
拝観・営業時間 | 9:00〜17:00(受付終了16:30) |
休日 | 無休 |
アクセス | JR山陰本線(嵯峨野線)「嵯峨嵐山」駅 徒歩約15分 京福嵐山本線 「嵐山」駅 徒歩約20分 |
駐車場 | 無料 5台 |
ホームページ | http://www.jojakko-ji.or.jp/ |