紅葉の建仁寺
四条河原町から四条通を進み、花見小路通りを南へ下ったところにあるのが建仁寺(けんにんじ)である。周辺は花街の雰囲気が漂う粋な場所で、舞妓さんが行き交う京都の情緒あふれるエリアだ。石畳の道の両側には料亭が軒を連ね、ゆっくりとそぞろ歩くだけでも十分に楽しめる。
建仁寺は臨済宗建仁寺派(りんざいしゅうけんにんじは)の大本山であり、1202年に栄西(えいさい)禅師によって京都における臨済宗の拠点として建立された寺。京都五山の第三位に列せられている。重要文化財である勅使門(ちょくしもん)は銅板葺、切妻造りの四脚門で鎌倉末期の建造物といわれている。同じく重要文化財の方丈は銅板葺、単層入母屋(たんそういりおもや)造りで、広島の安国寺より移築されたものである。また俵屋宗達(たわらやそうたつ)の代表作である風神雷神図(ふうじんらいじんず)は国宝に指定されており、誰もが一度は見たことのある有名な作品だ。原本は京都国立博物館に寄託されているが、複製の屏風を建仁寺で見ることができる。ほかにも本墨画など、重要文化財に指定される作品を数多く見ることができる。
紅葉の見どころは、なんといっても方丈の庭(潮音庭<ちょうおんてい>)。中央に三尊石、その東に坐禅石、周りに紅葉の木を配した四方正面の禅庭である。四方から見渡せる庭は実に絵になり、ただ座って眺めているだけで心が穏やかになれる光景だ。また枯山水の方丈庭園は違った趣のある庭で、水を一切使わず白砂に巨岩を配して自然美を表現されている。これらの名庭はあわせて見ておきたい。
中旬 | 下旬 | 上旬 | 中旬 | 下旬 | 上旬 | 中旬 |
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※紅葉カレンダーは例年の時期を表しています。今年の紅葉の時期を予想するものではありません。
名称 | 建仁寺(けんにんじ) |
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住所 | 京都市東山区大和大路四条下ル小松町584 |
電話番号 | 075-561-6363 |
拝観・入場料 | 一般:500円 中高校生:300円 |
拝観・営業時間 | 3月1日〜10月31日 10:00〜16:30(17:00閉門) 11月1日〜2月28日 10:00〜16:00(16:30閉門) |
休日 | 12月28日〜31日 |
アクセス | ■電車 ■バス ■車 |
駐車場 | 30分200円 ※拝観の方は1時間無料 |
ホームページ | http://kenninji.jp/ |